ダイヤモンドに秘められた逸話と伝説

ジュエリーについて

ダイヤモンドという名前

ダイヤモンドは「無敵」を表す言葉「アダマス」に由来していることはご存じの方も多いことでしょう。
アダマスには「征服されない」という意味もあり、ダイヤモンドと共に非常に硬い金属などを差す「アダマント」の語源でもあります。

今でこそ美しい宝石として広く知られていますが、宝石として磨かれる前の原石の状態から既にその価値を認められていました。この語源からも察しがつくように、ダイヤモンドは歴代の権力者によって愛され、たくさんの逸話や伝説を残しています。

古代ギリシャ・ローマ

ダイヤモンドに関する記述で世界最古と言われているのは、紀元前の王朝で宰相を務めた人物が書いた「アルタシャーストラ」です。

この中でダイヤモンドは最も神秘的な宝石として記載されています。
はっきりとした記述として認められているのは、紀元後1世紀。古代の人々はダイヤモンドを流れ星のかけらや神様の涙だとして、強い魔法が宿っていると信じていました。

また、古代の王たちはその強い魔力があるダイヤモンドの力を借りようと戦いに臨む時には身に付けていたという逸話もあります。

中期・ルネッサンス期

ダイヤモンドに限らず、指輪はジュエリーとしてよりもお守りとして身につける傾向にありました。
中でもダイヤモンドは格別で幸運と成功、更に占星術からも身を守ってくれると信じられていました。
ダイヤモンドは美徳や寛大さを象徴する宝石だったのです。

呪いのダイヤの逸話

人々の羨望を集める大きなダイヤモンドの中には、「ホープダイヤモンド」など呪いのダイヤとして有名な伝説を残す物もあります。

持ち主を次々と不幸にしていくと噂されていますが、脚色も多くされています。
あまりにも美しいダイヤモンドはその神秘性から畏怖の対象にもなり得るということでしょう。

このように、ダイヤモンドの神秘性は数多くの逸話や伝説を生み出しました。
貴重で価値のあるものだからこそ語られるファンタジーは、永遠の愛を誓う宝石としても適していると思いませんか?