ブラックライトで光る?ダイヤモンドの蛍光性の謎
光るダイヤモンドとは?
通常の光源では気付きにくいですが、ダイヤモンドの中には紫外線やX線など特殊な光源によって蛍光するものがあります。
実はこれは天然に生成されたダイヤモンドの証ともいえる特徴。天然のダイヤモンドが全て蛍光するわけではありませんが、それら全てが同じ成分で生成されることもありません。
ダイヤモンドが生成される過程において不純物が混じることにより結晶構造が乱れて蛍光するため、一つとして同じものはないとも言えます。特殊な光を受けると炭素以外の物質が反射するために、青や黄色、緑などに光るのです。
蛍光性は4Cとどう関係するの?
ダイヤモンドのクオリティを示す4Cはご存じの方も多いでしょう。
では、蛍光性はクオリティにどう関わるのでしょうか?
蛍光性の強さはVery Strong(とても強い)~None(なし)までランクはあるものの、実は品質には関係しないのです。蛍光性がダイヤモンドの価値に反映されるかどうかは鑑定会社によって変わります。
蛍光性が強いものは劣る?
いくら4Cとは関係がないからと言っても、Very StrongとNoneでは見え方は変わってきます。それにより蛍光性が強いとカラーグレイティングが多少しにくくなる面もあります。
青い蛍光を持つダイヤモンドの場合は太陽の下では蛍光性がないと鑑定されたダイヤモンドよりも青く見えるため、より透明度が増して美しく見えることもあります。
「美しさ」を選ぶ基準にするのなら、蛍光性のあるなしは気にしなくて良いでしょう。
ただし、蛍光性が強すぎるダイヤモンドにはごく稀に「Oily(オイリー)」と鑑定されることがあります。
オイリーのダイヤモンドは、その名の通り薄い油膜が貼ったように見え、透明度が阻害されていますので、Oilyのものは避けた方が良いでしょう。