「造形の素晴らしさに驚きました」Y様のマリッジリング「ポーチュラカ」
ポミエでは、譲り受けたジュエリーや、思い出のアイテムを使って、リメイクジュエリーを生み出しています。
今回ご紹介するのは、小枝花12か月シリーズの7月「ポーチュラカ」をとても気に入ってくださったY様のストーリー。
素敵なダイヤモンドをリングの主役に
今は使っていないジュエリーから、「マリッジリングとして、ポーチュラカと彼のリングも作れたら」というご要望でした。
お預かりしたのは、2本のチェーンと4つのリング。この中から、ポーラチュカに使うダイヤモンドを決めます。
お預かりしたものの中で、どのダイヤモンドがデザインバランスとグレード的に一番良いかをプロの目から見て選定。少し大きいサイズの石を使うことをおすすめしました。
このリングはお祖母様が若い頃に愛用されていたリングとのこと。そのダイヤをエンゲージリングに使うことになり、喜んでいただけました。
リメイクに使わなかったダイヤモンドは全てご返却して、金属はお買取り。リングのお見積もりから引かせていただきました。
セミリメイクのオリジナル感を大切に
Y様は遠方にお住いのため、メールと電話でのやり取りをしながらの制作となりました。
ポミエのHPをご覧になったY様からお問合せをいただき、電話でのご相談後すぐに、お祖母様の使わなくなったジュエリーが届きました。
お見積もりやデザインの相談などを経てポーチュラカに決定後、細かなバランス調整などは私どもにおまかせいただき、フィッティングもご自宅に指輪とリングゲージを送らせていただく・・といった流れで、何度かコンタクトをお取りしながら進めていきました。
フィッティング時点で現品を自宅にお届けするとはいえ、未完成の姿しかお目にかけられないため、お客様に信頼していただきお任せいただけるよう、心がけています。
ご自宅でのフィッティング時には、ご自身で測っていただくものですから、なるべくお店で測るのに近づけるようお電話でアドバイスさせていただきながら最終的なサイズを決定していきます。
最終サイズ決定後は、戻していただいた指輪にパーツをつけ(組み立て)、磨き、石を留め、刻印・刻字をしていきます。
Y様の指輪に使用するダイヤは、通常ポミエでお作りしている同デザインのものより、少し大きめのダイヤです。
デザイン自体が繊細ですから少しのバランスの狂いで魅力が半減してしまうようなデリケートさを持つ、ある意味扱いの難しい面もあります。
ですからポミエがサンプルとしている「基本のデザイン」と違うものを作る時は、基本のデザインが持つ魅力を崩さず、お預けいただいた素材を最大限生かすために力を尽くします。
もちろんサンプル通りのご注文であっても、基本のデザインに忠実だから手を抜いている、ということではありません。
指輪というのはお一人お一人の、まったく違う指に合わせてお作りするものですから、毎回職人にしかわからないような細かな調整を施しています。
Y様の指輪もダイヤとリングベースの兼ね合いなど、これぞと思うバランスで作らせていただきました。
そうして出来上がった指輪は、お渡しの頃には、丁寧に磨かれた、まさに生まれたての新鮮な輝きに満ちています。
リングベースが同テイストの『枝』でご注文いただいた新郎様のリングと合わせて、お渡しいたしました。
完全通販だったため「楽しみにすればするほど理想が高くなってしまってるんじゃないか」「思っているのと違うのがきたらどうしよう」と、ご不安もあったそうです。
でも、「箱を開けてみると、理想よりずっと素敵な指輪で感激しました」とご満足いただけたようで、スタッフもひと安心。
ものづくりにかかわっているというY様から「とても繊細な造形に大きめのダイヤの輝きが映えて、何度も着けては眺めていました。金属の色合いも柔らかで大好きです」と、感想をいただき、職人冥利につきる思いでした。
サンプルとは違う絶妙なバランスも、リメイクだからこそ生まれた、世界でたったひとつのリング。思い出とともに、いつまでもY様の指で輝きますように。